pgAdmin 4 にサーバーを接続(登録/追加)する
サーバーの接続(登録/追加)方法
pgAdmin4にサーバーを接続するには以下の手順で行います。
1.左側の「Servers」を右クリックして「登録」→「サーバー」を選択
2.「General」タブで、サーバーの「名前」を入力する。
サーバー「接続」タブの入力
1.ホスト/アドレス
- 現在使用している端末で動作しているPostgreSQLを使用する場合は「localhost」と入力
- 他のサーバー等で動作しているPostgreSQLを使用する場合は、サーバーの「ホスト名」又は「IPアドレス」を入力
2.ポート番号
- デフォルトは5432
- デフォルト以外を使用している場合はそのポート番号を入力
3.管理用データベース名/ユーザー名
- 変更したければ自由に変更して下さい。ここではデフォルトのままとします。
4.Kerberos認証
- ネットワーク上のクライアント(ユーザーやコンピュータ)がサーバーにアクセスする際に、安全にその正当性を確認(認証)するためのプロトコルです。但し、適切な時刻同期やKDCの冗長性確保が重要で、時刻がずれていたりKDCに障害が発生すると、全ての認証が停止します。
ここでは、使用しない事とします。
※KDC:クライアントとサーバー間の認証を行うための中心的な役割を果たすサーバーです。 KDCは、ユーザーやサービスの認証を行い、安全な通信のために暗号化されたチケットを発行することで、ネットワーク上のやり取りを保護します。
入力できたら右下の「保存」ボタンをクリックして下さい。
下図の様に、ローカルで動作しているPostgreSQLを接続して、操作・管理できるようになります。
pgAdmin4にサーバーを接続する事の利点
1.異なるフェーズ(段階)でのデータベースの使用
- 開発段階、テスト段階、本番段階など複数のPostgreSQLサーバーが存在する場合、それらをpgAdminに接続(登録)して使用することで、簡単にフェーズごとのデータベースを使用・管理できます。
2.リモート環境でのデータベースの使用
- pgAdminのツールから、リモートサーバー上のPostgreSQLデータベースにアクセスすることが可能となります。たとえば、クラウド環境や外部サーバーにあるPostgreSQLサーバーをpgAdminに登録することで、リモートでデータベースを使用・管理できるようになります。
3.複数バージョンのPostgreSQLサーバーを使用・管理
- 複数のPostgreSQLバージョンを扱う場合、それぞれを別のサーバーとしてpgAdminに登録し、バージョンごとの特性やデータベースの状態を使用・管理できます。
pgAdmin 4 でサーバーグループを作成する
サーバーグループを作成する方法
左側の「Servers」を右クリックして「作成」→「サーバーグループ」を選択
「サーバーグループ」の名前を入力して、「保存」ボタンをクリックします。
下図の様に「サーバーグループ」作成されます。
サーバーグループを作成する意味
異なるサーバーや環境を、グループとして分類・整理するためにサーバーグループを使用します。
サーバーグループを作成する目的
1.サーバーの分類・整理
- 複数のデータベースサーバーを管理する場合、サーバーグループを使うことで、サーバーを機能や目的ごとに整理できます。例えば、「開発環境」、「本番環境」などのグループを作成し、それぞれに関連するサーバーをグループ化することが可能となります。
2.管理の効率化
- 多数のサーバーを個別に管理するのは煩雑になるため、サーバーグループを使ってまとめることで、接続や設定の管理が簡素化されます。特定のグループに属するサーバーだけを対象にした操作を簡単に行うことができます。
3.視覚的な整理
- サーバーグループを使うことで、サーバーの構造が視覚的に整理され、どのサーバーがどの役割を果たしているかを一目で把握できるようになります。
4.アクセス制御や設定の適用
- 同じサーバーグループに属するサーバーに対して一括で設定を適用したり、アクセス権の管理等がしやすくなります。特定の役割を持つグループに対して一貫した設定を適用する際、便利になります。
まとめ
- サーバーを接続することで、そのPostgreSQLサーバー上で動作しているデータベースにアクセスできるようになる。
- 開発環境、テスト環境、本番環境など複数のPostgreSQLサーバーを接続する事で、それぞれに簡単にアクセスできるようになる。
- リモートでの使用が可能となる。
- サーバーグループを作成すると、サーバーをグループとして分類・整理できる。