A5:SQL Mk-2は、SQL（RDBMS）を使用している人なら誰でも知っているくらい有名なソフトです。かと言って初めての人もいる訳で、初心者向けとは言え少し踏み込んで以下目次の内容を紹介します。
使い方を知れば知るほど、業務効率も向上していきます。
A5M2（A5:SQL Mk-2)とは？
正式名称：A5:SQL Mk-2（エーファイブ・エスキューエル・マークツー）
略称 ：A5M2（エーゴエムニ）等
A5M2（A5:SQL Mk-2）はWindows用の「ＧUI SQLクライアントソフト」です。フリーソフトでデータベースの設計や管理を効率的に行うことができます。
SQLの実行、ER図作成、データのインポート・エクスポートなど多くの機能を備えており、上級者はもちろん初心者でも使用できるよう設計されています。
A5M2（A5:SQL Mk-2)の主な機能と特徴
- SQLエディタと実行機能
- 補完機能付きでSQLクエリの作成と実行が簡単です。
- 補完機能付きでSQLクエリの作成と実行が簡単です。
- ER図作成・編集
- テーブル構造を視覚的に設計・編集でき、設計変更が直感的に行えます。
- テーブル構造を視覚的に設計・編集でき、設計変更が直感的に行えます。
- データのインポート・エクスポート
- ExcelやCSV形式との連携がスムーズでデータの転送が簡単です。
- ExcelやCSV形式との連携がスムーズでデータの転送が簡単です。
- データベース接続対応
- SQL Server、Oracle、PostgreSQL、MariaDB等のRDBMSや、SQLiteなどのデスクトップソフトにも対応しています。
- SQL Server、Oracle、PostgreSQL、MariaDB等のRDBMSや、SQLiteなどのデスクトップソフトにも対応しています。
- データのクエリ結果ビュー
- クエリの実行結果をすぐに確認し、コピーやエクスポートができます。
- クエリの実行結果をすぐに確認し、コピーやエクスポートができます。
- ポータブルモード
- ZIP形式でインストールした場合 設定済みファイルを持ち運ぶ事ができ、別の環境でも使用できます。
- ZIP形式でインストールした場合 設定済みファイルを持ち運ぶ事ができ、別の環境でも使用できます。
- トランザクション管理
- 自動コミット設定やトランザクションの手動制御が可能です。
- 自動コミット設定やトランザクションの手動制御が可能です。
- クエリビルダー
- GUIを使ってクエリを作成できます。
- GUIを使ってクエリを作成できます。
- スクリプト管理
- よく使うSQLスクリプトを管理し、簡単に再利用が可能です。
- よく使うSQLスクリプトを管理し、簡単に再利用が可能です。
A5M2（A5:SQL Mk-2)のダウンロード（２つの方法）
ダウンロード時の注意事項
ダウンロードは以下の２サイトがあります。
- Vectorからダウンロード
- Microsoft Storeからダウンロード
公式サイトによると、Version 2.14.1から従来のVecorで配布しているZIPファイル版に加え、Microsoft Storeから直接インストールできるパッケージを用意したとの事。
それぞれ違いがある為、自分の用途にあった使い方ができるパッケージをダウンロードする事が重要です。
Vector版/Microsoft Store版 どちらを使用すべきか？
どちらを使用すべきかは、公式サイト：A5:SQL Mk-2 Vector版(ZIPファイル版)とMicrosoft Store版の使い分け を参照ください。
私個人の見解としては、Vector ZIP版をお勧めします。理由は以下の３点。
- ポータブルモードを使用できる
- x86版が使用できる
- 不用意に更新されたくない（プロジェクトの期間中は同じバージョンを使いたい）
以上です。
Vector版からのダウンロード
ダウンロードは公式サイトから行えます。
ダウンロード
64ビット版をダウンロードします。
ダウンロードしたzipファイルを適当な名称のフォルダに解凍し、ここではCドライブの直下に配置します。
フォルダ内にある「A5M2.exe」のショートカットを作成しデスクトップ等に貼って使用します。
初回起動時の設定
- ①「設定ファイル（ポータブルモード）」を選択します。
これによりA5M2の設定環境（A5M2.exeの入っているフォルダ）を持ち運び、他のPCでも従来と同様の環境で使用する事が可能となります。 - ②「起動時に表示する」にチェックが入っているか確認します。
A5M2を起動するたびに、本画面を表示します。 - ③「起動」ボタンをクリックします。
「OK」をクリックしてポータブル用のワークスペースを作成します。
パスワードの設定が推奨されていますが、ここではとりあえず「いいえ」をクリックします。パスワードの設定については後述します。
「OK」をクリックします。
「閉じる」をクリックします。
A5M2の初期画面が表示されます。
ポータブルモードでパスワードの設定が推奨される理由
初回起動時に「パスワードの設定」を推奨する理由は、セキュリティや利便性の観点からです。以下にその主な理由を説明します。
接続情報の保護
A5M2では、データベースへの接続情報（接続先ホスト名、ポート、ユーザー名、パスワードなど）を設定ファイルに保存する場合があり、設定ファイルが暗号化されていない場合、不正アクセスによりこれらの情報が漏洩するリスクがあります。
設定データの保護
A5M2は接続情報以外にも、クエリ履歴や設定データなどを保存します。これらのデータは、場合によっては機密性が求められる情報を含むことがあります（例えば、社内で使用される専用クエリや設計データ）。
3. 複数ユーザー環境への対応
USBメモリや共有フォルダで他人とデータを共有するケース場合、パスワード設定により、不正使用や誤操作を防止することができます。
まとめ
- A5M2はWindows用の「SQLクライアントフリーソフト」で、SQLの実行、ER図作成、データのインポート・エクスポートなど多くの機能を備えている。
- ダウンロードは「Vector」と「Microsoft Store」からできるが、自分の用途に合った方をダウンロードする。
- 「Vector」からダウンロードする場合は、Zipファイルを解凍してCドライブの直下等に配置する。
- フォルダ内の「A5M2.exe」のショートカットを作成して使用する。
- ポータブルモードを使用する場合はセキュリティの観点から、パスワードを設定したほうが良い。
